日本の衣装ってなんだろう
おしゃれは好きですか?
ランチはフルーツとホイップたっぷりのホットケーキにしよ♪(あらおしゃれ!)
シーリングファンが天井で回っているお部屋に住んでいる(まぁおしゃれ!)
食材はスーパーよリマルシェでお買い物(おしゃれなんだから!)
みんなおしゃれですが、ここで言っているのはお洋服を着ておしゃれをする事です。夫婦共に洋服が好きな私達は、おしゃれ=個性的と捉えているところが若干あるんだけれど、奇抜ではなく、普段のワードローブを如何に着こなすか、単に沢山の洋服を手に入れて楽しむのではなくて、持っているワードローブで差別化できるか!?に重点を置いているのである。そんな私は、いつも一手間加えておしゃれを楽しんでいた母親の影響で好きになり、妻は服飾の専門学校を卒業するほどの生粋である。だからか、家にこんな本があっても別段不思議ではないのだけれど、なかなか面白かったのでご紹介。
世界の衣装 ~clothes~ PIE International
A5サイズの手頃なサイズ感は、非常に持ちやすい。それでいてしっかりとページ数もあり、読み応え十分である。だいぶ前の出版にも関わらず掲載写真がどれも素敵で見応え十分。各国の伝統衣装を生活の一部をそのまま切り取ったような、美しい画像によって紹介されているのだが、衣装のみならず、それを身にまとっている現地の方々の、自信に満ちたちょっぴり誇らしげな表情がまた、とっても素敵なのである。1つ1つ手作りされた刺繍やレース、キルトなどはため息ものだ。はぁ美しい。
で、日本はと言うと、ご想像通り和装である。確かに洗練されていて、非常にトラディショナルであるとは思うのだが、はたして、今の日本の衣装と言ったら何になるのかなぁ……なんて、考えてしまったわけです。これだけ世界から[kawaii!][osare!]だとちやほやされているにも関わらず[裏原系][カジュアル系][キレカジ系][セレカジ系][お姉系][コンサバ系][モード系][○○ガール系][○○ミックス系][ガーリー系][フェミニン系][ゴスロリ系]等など・・・思いつくままつらつらと書いたけど、調べたらまだまだたくさんありそうだなぁ。簡単に考えただけでもこんなに出てくるって、どれだけ細分化されているんだろうか。それ故に「これが日本の衣装です!」と、胸を張って言えるものがないのではないか。ファストファッションの台頭も要因の一つだろうな。かくいう私も、昔はモード系が好きだったのに、すっかりファストファッション大好きなカジュアル系に落ち着いているし。買いやすい、洗濯しやすい、服への興味が薄れてきた等など・・・世の子供を持つ世代は、きっと同じような方が多いはず!?と慰めも含め自分を納得させているのですが。でもね、合わせる色や、シルエットはもちろん、靴やバッグ、アクセにこだわりさえすれば、買いやすい、洗濯しやすい服でも、ちゃんとおしゃれはできるんですよ!だから面倒臭がらず、意識高めに参りましょうぞと、日々、自分を鼓舞している次第です。
ちなみにこの素敵本のシリーズ、この他にも【世界の美しいボタン】【世界のステンドグラス】【世界のモザイク】など、非常に興味深い内容のシリーズが刊行されていて、同じ感性の持ち主ならむむむとなるはずw