Avicii アヴィーチー ライブ引退までの記録映画『AVICII TRUE STORIES』
映画「AVICII TRUE STORIES」

Avicii アヴィーチー ライブ引退までの記録映画『AVICII TRUE STORIES』

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EDM(Electro Dance Music)というジャンルが世界中で受け入れられた理由の1つに、あるアーティストの功績があげられます。そのアーティストの名は、Avicii(アヴィーチー)。世界的なダンスフェスであるULTRAなどでプレイするトップDJの一人です。しかし、彼は2016年に突如、DJとしてのライブパフォーマンス引退を宣言。なぜ、彼は突然の引退を表明したのか?

その謎を解き明かしてくれるのがこのドキュメンタリー映画『AVICII TRUE STORIES』。走り続けた8年間の裏側で一体何が起きていたのか。日本では2日間のみの超限定公開でしたが、映画の後半にはイビザ島でのラストライブの様子も合わせて上映され、前半ドキュメンタリー、後半ライブビューイングみたいな形での上映となりました。もちろん私も行きました。でもね、、、席が、まさかの一番前ど真ん中席(A列14番)。スクリーン近すぎ!普段なら絶対に選ばない席。でもしょうがない、このチャンスを逃すわけにはいきませんからね。

アヴィーチー映画『Avicii True Stories』

映画の内容は?

映画の内容は、Aviciiがライブ引退を表明するまでの数年間を追い続けた密着ドキュメンタリー。パリピ(パーティーピーポーの略)なイメージがあるEDMという世界において、彼ほど繊細なDJは他にいないかもしれません。Tiesto(ティエスト)やDavid Guetta(デヴィッド・ゲッタ)といった先輩DJたちもAviciiの真面目さを語ってくれています。しかし、瞬く間にスターDJの階段を駆け上っていった反動か、めまぐるしく変化する環境や休む間もないハードな生活に体と心は悲鳴をあげます。こんなボロボロな状態で毎回ライブにあがっていたんだなと、観ているだけでも辛さが伝わってきました。

最終的に彼はライブパフォーマンスの引退を宣言するのですが、その引退表明のメール内容を友人と考えている様子なども映像に収められています。さまざまな葛藤を経ての決断。彼ほどのスターといえど、いち人間であることに違いはありません。映像からは、本当に悩みに悩んだ末の決断だったことが伺えます。なんだか彼にすごい親近感が湧きました。普通の音楽作りが好きな青年と変わらないんですよね。この引退に至るまでの経緯を知れたことがこの映画での一番の収穫でした。

Aviciiについてもっと詳しく

さて、私がEDMというジャンルにここまで爆発的にはまったのはまさにAviciiのおかげです。世界的にも大ヒットした彼の楽曲『Wake Me Up』に衝撃を受けたことを今でも覚えています。それまでにもさまざまなEDM楽曲はもちろん聴いていましたが、どハマりするほどまでの衝撃を受けたのは彼が初めてです。『Wake Me Up』でEDMに目覚めた私は、同じく彼の楽曲『Dear Boys』を聴いてさらに彼の魅力にとりつかれます。あくまでも私の見解ですが、楽器が弾ける人や音楽の基礎を学んできた人では逆に作ることができないメロディの作り方なんじゃないかな。FL STUDIOという音楽制作ソフトに出会った彼は、そのソフトのピアノロールと呼ばれる音階部分を自在に操って曲を作っていきます。彼の場合は頭の中に完成イメージがあり、音楽をイメージどおりにピアノロールへ落とし込む。楽器を弾きながらメロディを探るという作り方では決して無いんです。ともかく頭の中でメロディが溢れ出すのでしょう。時にすごい常識外れな音の飛躍をしたりして、でもそれが嫌じゃないんですよね。そんな彼の曲を聴いていると私は本当にうれしくなるんです。音楽制作は自由なんだと教えてくれた気がします。

本名はティム・バーグリング(Tim Bergling)。彼の楽曲には本名でクレジットされています。別名ティム・バーグ(Tim Berg)名義でも楽曲を出していますね(あとで紹介します)。

ちなみに出身はスウェーデンのストックホルム。スウェーデンと言えば知る人ぞ知るポップミュージックの聖地。あの伝説のグループABBA(アバ)や1990年台のスウェディッシュポップが日本でも一大ブームを巻き起こしましたね。以前、音楽の記事ではありませんが、スウェーデン人のマックス・マーティンというとんでもないヒットメーカーがいるという記事も書きましたので、よかったらそちらもご覧ください。皆さんもかならず彼の作った楽曲を聴いたことがあるに違いありません。

北欧と日本に通ずるものを探る

そんな王道ポップの精神を見事に受け継いだAvicii。DJという肩書きがついていますが、もはや音楽プロデューサーですね。今のEDM DJは自分で音楽プロデュースができない人はなれないと言っても過言ではありません。彼の音楽プロデューサーとしての才能は他のミュージシャン達も唸るほど。一度聴いただけで頭に残るメロディ、ジャンルに縛られない曲作りの斬新さ、DJらしからぬ真面目でシャイな青年、それがAviciiという男なんです。

最後にせっかくなので彼の曲の中からいくつか選んで紹介したいと思います。

映画『Avicii True Stories』

六本木ヒルズにて

Aviciiで聴いておきたい曲5選

印象的で一度聴いたら耳に残るメロディが豊富のAvicii。どれもシングルカットできそうな曲ばかりなのですが、その中からAviciiといえばコレ!という5曲を厳選してみました。ファンからすればどの曲にも思い入れがあるのですが、ここはもう個人的な思いで選ばせていただきました。(ファンのみなさんご了承ください)

『Wake Me Up』

Aviciiの名を世界に知らしめた代表曲はこれ。カントリーとダンスの融合が新しいサウンドを生み出した瞬間です。それにしてもPVに登場するロシアのモデル クリスティーナ・ロマノヴァが美女すぎです。。

『Seek Bromance』

Tim Berg名義での曲。曲は爽快ですが、日本人からするとなんか奇妙な男女3人の友情が描かれたPV、この関係どういうこと?

『Dear Boys』

個人的にAviciiの中で一番好きな曲。この曲を初めて聴いた時、胸がざわつきました。勝手な予測ですが、Avicii自身はこの曲絶対気に入ってるんじゃないかと思いますね(だって、ラストライブのセットリストにも入ってましたから!)。

『Lay Me Down』

サビがめちゃめちゃあがります。このPVはライブでのAvicii側目線の映像が見れて、DJブースの中身こんな感じなんだ〜と勉強になります。

Back Where I Belong – Otto Knows ft. Avicii

Avicii自身の曲ではないのですが、彼の幼少期からの大親友で同じくミュージシャンのOtto Knows(オットー・ノウズ)とのフィーチャリング曲は外せません。かつての音楽仲間たちとの曲作りの思い出と母国スウェーデンへの思いが歌詞にいっぱい詰まっています。引退を表明したAviciiがこの曲に込めた思いを想像すると泣けます。

いかがでしたか。
ライブパフォーマンスは引退をしたAviciiですが、ミュージシャンとしての新曲リリースは今後も続きます。私はこれからも彼を応援し続けたいと思います。それではまた。